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2009-02-18

『ある傭兵 ~旧帝國歴208年 5月~』


新緑の若葉が芽生えるこの季節に、彼らは安息を求めていた。
しかし、それも例の如く為しえることはならず。
彼らは、依頼を受け、叫喚の地へと足を向けた。


『ある傭兵 ~旧帝國歴208年 5月~』


先月の実入りが程良かったためか、今回の兵装は以前より充実していた。
スタングレネードにクレイモア、C4にサーチスコープ。
また、陽動用に簡易的な爆発薬を所持していた。

準備はあるものの、彼らにとってそれはあまり大差はなかった。
戦場にて必要なのは、新兵器でもなく、馴染みの武器。
幾人もの血を啜り、肢体を隔ててきた、馴染みの愛刀。
あくまで、補助は補助に過ぎない。

今回の依頼は
「敵国の、とある研究室地下に眠る、防衛装置の破壊。」
それが何を意味するのか、そんなことは彼らには塵ほど意味がない。
黙々と、それをすればいいだけの話。

警報装置のシステムダウン、及び守衛兵の殲滅、そして、防衛装置の破壊。
研究所の破壊は依頼に含まれていない。
よって、作戦はこの条件で行われる。

ディケルは、皆にこの旨を伝えた。

一夜が明け、研究所の前に集まった彼らは、近くの茂みに隠れた。

そして、太陽が真上を過ぎたあたりで。

白昼堂々、正面玄関を破り機銃を構えた守衛兵に隼の如く近寄り
腹部に掌底を一発、片手で刀を握り、首を真一文字に薙いだ。
機銃のマガジンをバックパックに入れ、電撃作戦は開始された。

正門を機銃でなぞるように撃ち尽くし、破壊。
監視カメラは小銃で各自、随時に破壊。
研究所正門玄関にたどり着き、爆薬をセット、時間は3秒。
とっさに離れ、玄関は吹き飛ばされた。

たちまち、酷い警鐘音が鳴り響いた。

ここで、外郭に設置されている装置の破壊をしていた人は
防衛装置が始動したことを悟る。

防衛装置の正体は、地下において行かれた
4足歩行型重装陸戦用兵器だった。

回線のショートを狙うものの、予想以上に小回りが利き厄介な相手だった。
図体は3メートルを超える巨体にも関わらず、こちらの動きに付いてくる。
彼らも、その事実に畏怖さえ覚えた。

誰かが、歩行部分の駆動部分に小銃で一発弾を撃ち込んだ。
弾は、ギアに食い込み駆動系統を混乱させ、やがて、それは沈黙した。

偶然放った一発が決定打となり、彼は皆に称えられた。

こうして、また一つの依頼が終わった。
彼らは前と同じように、依頼主から褒美を受け取り。
帰っていった。

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