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2009-02-18

『歓楽愉楽こそ、在れ残酷至極』


ねえ、あの人ってなんでいけないの?
それは、汚いからさ。

きたない?
そう、汚い。
近づいちゃいけない、汚れる、汚れる。


手を出せば。
鉛の刃が振りかぶられ、私の手を無惨にも斬り千切る。
そこからは赤い色が吹き出し、周りを赤く染めていく。
ゴトリと鈍い音がした後、私は棒切れと化した腕を振り上げ、倒れた。

舌を出せば。
灼けた鉄を当てつけられ、口腔は爛れ溶けていく。
冷物を探そうと、口に入れようと探すが、差し出されるのは
真っ赤に灼けた切っ先だけ、終には溶かされ呻きながら、絶える。

口を開けば。
大衆からのこれ以上ない限りの罵声と奇声。
耳を劈くほどの、大音声で私の器官はやがて麻痺し、衰えて。


これから始まるのは、処刑という名の娯楽である。
民衆は主からの耐え難き苦痛をここにて晴らし
仕えし者達は、飽くなき好奇心や狂った心で、これに臨んだ。

虐げられ、嬲られ、そして、殺される。
それらは一貫しての見せ物であり、また愉楽であった。
人であってはならないが人の形をしたもの。
処されるべきものは、常にその立場であり続け、避けられた。


・・・そして、きょうも。



松明の灯が点された。




『歓楽愉楽こそ、在れ残酷至極』

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