--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009-02-18

『四季通じ、奇跡は神事也か』


『四季通じ、奇跡は神事也か』


まちがみえるの それはどこ?
このおかのさき なにもないよ?
うえをみて わたしはかおがないよ?

野原に立つ少女は嘆く、自らが何も見えず出来ぬ事を。
傍らの少年は蹲る、自身の犯した然りげない失言の呵責に。

どうしてなくの だめだから。
なにがいけないの わたしだから。
ぼくをみて わたしはみえないの。

向日葵畑の少女は笑う、彼女はそれが「微笑み」であることを心から切に願う。
地に指で字を書く少年は問う、「それは本当に君の笑顔なの?」と。

きれいだね どこをみるの?
このさきをさ いじわるね。
なにが あなたはしってるのに。

稲穂に囲まれた少女は咽ぶ、「ああ、この身は涙は許されているのか」と。
穂を摘む少年は考える、「そう、これは果て無き現在なのだ」と。

ぼくをみて? きみはどこ?
すぐそばさ そばにいるの?
まえにてをだして? こう、かしら。

雪原に立つ少女は手を差し伸べる、傍にいてくれたこの存在を確かめるために。
吹雪かれた少年は意を決して、述べた。

「もう、この手を離さない。」

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://midgardsorm8.blog73.fc2.com/tb.php/9-e8d2e3df
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Copyright (C) 綻んだ緋い束紐に。. All rights reserved. Template by Underground
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。